ツタンカーメン調査 2000.12.19朝日新聞 



名古屋大学と早稲田大学が調査しようとしたミイラのDNAがエジプト政府によって待ったがかかった。最近は科学の進歩が考古学の世界にも大きく寄与している。炭素c14年代法、年輪年代法など捏造事件ではないが、かなり正確に年代などが特定できるようになった。しかし、今回の問題では、これまでの定説がこの調査によって崩れるのではというエジプト政府の危惧があるようだ。「政治が学問の世界に介入する」−決して喜ばしい状況ではない。がよく考えてみると、こういった技術の進歩によってわかりすぎるのもよくないのかもしれない。わからないことはわからないでおいた方が、ロマンティックなのかも。