ヴィクトリア女王 2001.3.7読売新聞
甲南大学教授の井野瀬久美恵先生の記事によると、今年2001年はヴィクトリア女王(1819〜1901)が亡くなってからちょうど100年であり、イギリスのマスコミは彼女の話題であふれかえっているようである。よくイギリスは女王の時代に繁栄するといわれる。エリザベス1世、ヴィクトリア女王、そして現国王エリザベス2世。しかし、1951年の50周年の時には必ずしもお祝いムードではなかった。先に述べたように今ではプラスイメージの強いヴィクトリア女王であるが、50年前は保守・反動の暗いイメージで見られたようである。同じ人物でもその時代その時代で受けとめられ方が異なるのである。
ヴィクトリア女王といえば、昭和天皇とほぼ同じ在位期間、63年間という長い在位期間(1837〜1901)で知られる。即位したときは若干18歳でうら若き乙女である。そして亡くなったのが81歳でよぼよぼのおばあちゃん。世界史の資料集で即位当時の絵と晩年の彼女の絵が対比されていたのは大変おもしろかった。