黄金の仮面が出土 2001.4.3愛媛新聞
中国四川省成都市郊外の金沙遺跡から約3000年前の黄金の仮面や多数の玉器、青銅器、ぞうげなど1000点あまりの文物が出土した。中国の古代文明といえば黄河文明、いわゆる黄河流域の遺跡と相場が決まっていたが、20世紀の末期から長江流域、また西方へと広がりを見せている。今後はこれらの地域を中心に古代中国文明の歴史が解き明かされるであろう。
今回の場所、成都市といえば中国南西部。報道によれば長江流域から出土したものと同じ形の玉器なども見つかっており、長江流域との交流が容易に想像される。しかし、殷末、周初の時代に黄河流域の北部青銅器文明圏とは別にかなり大きな文明圏が存在したことはまちがいない。今後の遺跡発掘の成果に待ちたい。