周口店遺跡ピンチ 2001.5.9読売新聞 
 
        
 



 北京原人の頭蓋骨が発掘され、世界遺産でもある北京郊外の周口店遺跡が財政難のために保護対策が十分にできず、一部が崩壊しているとのことである。世界遺産にまで登録されているものがなおざりにされているのは問題である。しかし、文化はいくら投資してもその見返りが実感できないだけにどうしても後回しとなる。先月両親が北京など中国を旅行してきてその話を聞くと、かなりの開発工事が現在進行中とのことであった。2008年のオリンピック開催地の問題もあり、力が入っているのか、まずもっては経済開発が最優先のようである。
 しかし、もはや中国も開発途上国ではあるまいし、ここで日本が援助する、という話でもあるまい。ここはやはり、中国政府にがんばってもらいたいと思う。