大司教の結婚騒動 2001.9.1読売新聞
久しぶりにセンセーショナルな記事に出会った。ローマ・カトリック教会のミリンゴ大司教が韓国人女性ソンさんとの関係を解消し、事態が収拾した、という事件である。
この事件については、2つの問題点を抱えていた。1つは、ローマ・カトリックの大司教が「カルト集団」とされている統一教会に走った点。もう1つは、すべての聖職者は妻帯を認めないというローマ・カトリックの教会法に背いた点である。
しかし、ここではやはり聖職者の妻帯の問題である。すべての聖職者に独身性を求めるのはキリスト教会でもローマ・カトリック教会だけである。そのために聖職希望者は減少の一途のようである。聖職者になったとしても、結婚のためにその地位を捨てるものも少なくなく、1970年からの20年間で全世界で10万人をこえる神父が結婚を選んだことも紹介されている。
聖職者の妻帯については、聖職者の堕落ということで、修道院の設立、宗教改革のところで扱う。しかし、現在もそれが続いており、問題となっていることは驚きであった。キリスト教の教えを十分勉強していないので、何ともいえないが、聖職者の妻帯については、バチカンも方針を変更してもよいのではないか。時代とともに、変わるべきものは変わってよいと思うのだが。