ヴァイキング方式の由来 2002.4.27読売新聞 
        
 
 



 夕食に限らず、朝食、昼食にもすっかりおなじみとなった一定料金で食べ放題、取り放題のヴァイキング方式。ヴァイキングとこのヴァイキング方式、いったいどこでつながっているのだろうか。
 実はこの方式、最も早く取り入れたのが帝国ホテルで1958年のことのようである。前年スウェーデンのスカンジナビア航空が東京−デンマーク・コペンハーゲン間に航路を開設し、この招待旅行に帝国ホテルの犬丸徹三総支配人(当時)が参加した。そして、コペンハーゲンで出された「スモーガスボード」というスカンジナビア地方の伝統料理がこの方式であった。彼は帰国後このスモーガスボード専門のレストランをオープンさせ、その店に「インペリアルバイキング」と名付けた。この店の方式ということで、食べ放題の食事方法をバイキングと呼ぶようになったようである。
 以前から「ヴァイキング」を教えるときに、このエピソードからはいるのが一番と考えていたが、その由来にたどり着けなかった。ようやくその霧が晴れた。