現代の遣唐使 2002.7.12産経新聞
唐の都長安の日中共同調査が始まった。これは奈良文化財研究所(奈文研)と、中国社会科学院考古研究所によるものである。両機関はこの5年間に漢代の長安を共同で調査しているが、それに続くのが今回の調査である。そして今回調査されたのは、634年太宗によって造営された大明宮である。大明宮は、太宗の後高宗が大規模に改修し、朝政の場を太極宮からここにうつし以後、250年にわたって唐朝の政治の中心地となったところである。
日中の共同調査ということで、言葉をはじめ生活習慣の違いから苦労も多いようだが、2005年まで続くこの調査、大きな成果を期待したい。