アメリカ大陸最古の文字 2002.12.6産経新聞
古代アメリカ文明といえば、インカ、アステカ文明を思い出す。いずれも無文字社会であり、インカにおけるキープ(縄の結び目)が唯一数の数え方として存在している、と考えられてきた。
ところがマヤ文明以前にメキシコ南東部に存在したオルメカ族(前1200〜前400)の遺跡から文字ではないかと思われる陶器が出土した。それは前650年ころの遺跡で、それは鳥の口から吹き出しのような線が引かれて話し言葉と思われる記号が刻まれている。もしこれが、文字だとすれば文句なしアメリカ最古ということになる。どういうことになるのやら、さらなる発掘調査が望まれる。