太陽王ルイ14世 2003.1.7愛媛新聞
世界の王様を5人挙げよ、ということになるとまずこの人は必ずその中に入るであろう。「王のなかの王」といってよいが、彼の肖像画で思い出すのが、この記事に掲載されているリゴーの「ルイ14世の肖像」(ルーブル美術館蔵)である。布団のような衣装をまとい、カツラをつけ、そして白タイツをはいたあの彼である。実はこれは63歳のときのものらしい。しかし、何という脚線美か。初めて知ったが、彼はバレエが好きだったのだそうだ。見るだけで飽きたらず自身が舞台で踊り、臣下に拍手を強要した。そう考えるとこの脚線美にもうなずける。72年間も王位にあった彼、やはり健康あってのこの脚、在位期間か。