ローマ法王、ギリシャへ 2001.3.9愛媛新聞         



 ローマ法王が、ギリシャを訪問することがなぜこれほど大きなニュースになるのか。実はこれには1000年以上のつもりつもったいきさつがある。ローマ法王は言わずと知れたローマカトリック教会の総帥である。一方、キリスト教には1054年に正式に袂を分けたギリシア正教会があり、それとの融和を図るという意味で大きなニュースとなっているのである。両会派が統一する、なんてことはありえないだろうが、それでも同じキリスト教内部で融和が進むのは世界平和にとってとても意義深いことだと思う。