タリバーンの宗教政策 2001.5.24朝日新聞
アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバーン政権は、国内のヒンドゥー教徒に対してイスラム教徒と見分けられるように、衣服に黄色い布きれを付けることを義務づける布告を出したとのことである。現在アフガニスタンでは、異教徒はかなり国外に脱出していて、ヒンドゥー教徒は数百人とみられているが、数の問題ではない。当然これに対して、ヒンドゥー教徒の国インドは激しく反発している。しかし、タリバーンもここまできたかという感が否めない。しかし、同じ人間同士どうして分かり合えないのかと思う。人類史を振り返ってみると確かに、異文化の接触、交流、融合、衝突の繰り返しである。しかし、多少の衝突はあっても交流の中からまた新しい文化が創造されていく。現在はインターネットの時代である。衝突を怖れず、新しい文化創造のために関係者は話し合いを深めて欲しい。