ムッソリーニの豪邸が博物館に 2001.7.6読売新聞
        
 
 



 ムッソリーニが過ごしたボローニャ郊外の家が博物館になるそうである。彼が使用していたものを展示する博物館のようである。ファシストの聖地になるのではないかと、危惧の声があがっているとのことだが、ドイツに比べてイタリアでは、ファシストに対する対応が寛容であるように思われる。また、ヒトラーと異なり、ムッソリーニには遺族が存在し、彼の息子、のロマーノ・ムッソリーニ氏も同博物館の運営に参画するというのだから、心配の声があがるのも無理はない。彼の孫娘が国会議員に当選したというようなニュースも聞いたので、イタリアとドイツでは国民感情としても相当な違いがあると思われる。その違いを考える時、やはりナチスにはホロコースト(ユダヤ人の大量虐殺)がある。これはドイツだけでなく、ヨーロッパにおいて相当ショッキングな出来事であったのではないか。ヨーロッパを理解するためにはさらに深く考えなければならないであろう。