古アッシリア語の楔形文字 2001.10.5愛媛新聞
トルコの首都アンカラにほど近いカマン・カレホユック遺跡から約3800年前の古アッシリア語の楔形文字で書かれた粘土板が発見された。アッシリアといえば、古代オリエントにあって最初に統一国家を建設した(前8世紀)ことで有名である。しかし、この粘土板は商人の備忘録と推測され、統一より1000年以上前に交易活動が盛んに行われいたことがわかる。この遺跡が当時の有力な商業都市であった可能性もある。やはり、メソポタミアは古来より商業が発達し、民族の興亡が激しかったことが容易に推測される。また、一口に楔形文字といっても、それぞれの民族で異なっていることがわかった。