アカデミー主演賞黒人が独占 2002.4.11読売新聞
今年のアカデミー賞が発表された。主演男優賞にはデンゼル・ワシントン、主演女優賞にはハル・ベリーが選ばれた。ともに黒人で両部門とも制したのはこれが初めて、また主演女優賞も黒人初受賞となった。
私がみるところではハリウッドにはさほど黒人に対する疎外感がこれまでになかったのではないか。映画で見ると「風と共に去りぬ」でもハティ・マクダニエルの演技が光っていたし、最近ではデンゼル・ワシントンの活躍が目を引いた。今回の受賞が遅いくらいである。そして、両者の受賞が黒人と意識されずに、ごく当然のごとく選ばれているところにアメリカ社会の変容ぶりがうかがえる。