猿人、ユーラシア大陸へ? 2002.7.5読売新聞他
        
 
 



 旧ソ連・グルジア共和国ドマニシ遺跡から脳容積の小さい原人の頭骨が出土された。アフリカで誕生した人類は、脳が発達し高い歩行能力を獲得してから、ユーラシア大陸へ渡ったとされてきた。つまり、南アフリカで猿人の出現(500〜600万年前)→北アフリカで原人へ進化(約200年前)→ドマニシ遺跡(約175万人前)→ジャワ原人(100〜70万年前)→北京原人(60万年前)。しかし、この定説はこの発掘によって覆る可能性も出てきた。この定説はあまりにも単純であるとの批判もあり、発掘が進むことによって「出アフリカ」のルートは1本だけではなく、幾筋ものルートが想定されるようになるかもしれない。