秦代の竹簡大量発見 2002.7.16毎日新聞
中国湖南省西部の竜山県で秦代を中心とする竹簡2万枚が発見された。秦代といえば、始皇帝の焚書坑儒(医薬、農業関係以外の書をすべて集めて焼き捨て、数百人の儒者を生き埋めにした事件)が思い出される。したがってこれまで発見された秦代の木簡・竹簡は2000枚足らずで、秦代の歴史は「史記」「漢書」に依拠してきた。そこへきてこの大量の竹簡の発見。その多くは公文書で、役所の往復文書の他、軍事、算術、民族問題など多岐に渡っている。これによって秦代の歴史に一層厚みが増してきそうである。