スターリン没後50年 2003.3.6産経新聞
        
 
 



 スターリンが亡くなってからこの3月5日で50年を迎えた。ロシアの国内情勢と相まって、彼に対する評価はさまざまである。
 このホームページでも取り上げたが、やはり彼は「粛正」「恐怖政治」、悪のイメージが強い。ソ連崩壊後、経済改革を実施したロシアだが、貧富の差が拡大し犯罪や汚職も後を絶たない。このような状況の中で、彼の鉄の秩序、独裁者への待望論が浮上してきているというわけである。しかし、“息を吹き返す「赤い神」”というセンセーショナルな表題ほど彼への評価が復権してはいない。やはり「恐怖政治」への警鐘を唱える人も少なくない。
 しかし、これがまさに「歴史」である。時代が変われば評価も変わる。ボルゴグラードが再びスターリングラードに変わる日が来るかもしれない。